2007年03月24日

4、鍵 【かぎ】

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渡された時は何かと思った。
「もうカギもっているから」
 そういいかけて、眞が留守の間に、こっそり作った合鍵なのを思い出した。ちなみに持ってはいるものの使った事はない。
 ごまかそうと口笛を吹く私を、変なやつでも見るように眞は目を細めた。
 カギはどこにでもあるようなもので、家のと間違わないようにと、ストラップをつけておいた。
 なんか意味もなくうれしい。
 結局のところ、今までと同じようなものなのだけれど、許されているのといないのとでは、大いに気分が違う。
 そう思って緩んでいる頬に手がかかる。
 ラブシーンと思ったら、そのまま頬をつねられた。
「痛いいたい」
 そういうと手を離すかと思ったら緩んだけれどもそのまま引っ張っている。
「なんでこんなことするの?」
 もち肌なのは認めるがコネられるのはなんだか好きじゃない。
「なんか夢見てるみたいだったからな」
 そんなにアホな子みたいな顔で私はいたんだろうか。
 城崎弥々さまともあろう人が。
 でも、まあしょうがない。幸せを感じることで人間は陶酔する。きっと今の私は幸せなのだろう。だったらそれに耽溺するだけで、
「おかえし」
 眞の頬を抓った。
posted by 管理人 at 09:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | 100のお題| edit
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